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2006/04/25
Vフォー・ヴェンデッタ
映画「Vフォー・ヴェンデッタ」鑑賞

Vフォー・ヴェンデッタ

楠田絵里子仮面の男。体制に対する復讐とテロを企てる、ダークヒーロ。
Vフォー・ヴェンデッタを観てきました。

脚本は、マトリックスのアンディ&ラリー・ウォシャウスキー。
イヴィー・ハモンドを演じるのは、ナタリー・ポートマンちゃん。
そして、楠田絵里子仮面の男"V"は、マトリックスのエージェントスミスを演じたヒューゴ・ウィービングです。

内容的には面白かったですよ。

イヴィーと、"V"の暗い過去。
特に"V"のエピソードは、ベタなアメコミのダークヒーロそのもの。

アメリカ合衆国さえ植民地と化した第三次大戦後の世界。そこに描き出されるのは、容赦なきもうひとつの未来。移住者、異教徒、同性愛者、活動家、不治の病人などあらゆる異端者が排除され、外出禁止令、検問、そして監視カメラが守りを固めるファシズム国家となったイギリスに出現した仮面の男、コードネーム「V」。

Vフォー・ヴェンデッタ

テロという許されない行為も、相手が「独裁国家」ならある程度許されちゃうって感じなんですかね?
"V"は、国民を喚起するために、国家建造物の破壊や、電波ジャックなどを行います。
最初は自らの復讐のためだけに動いていたのに、やがてイヴィーに出会い、彼女に惹かれつつ、次第に崇高な感情を持って、独裁国家に挑んで行きます。
ラストシーンでは、テロリストとしては甘美なほど崇高な最期を遂げます。

この映画の面白い点は、"V"の立場と、それを取り囲む人々の心理描写です。
最初は憎き国家反逆の徒を逮捕しようと奔走する刑事すらも、やがては"V"の行為を認めることに。
かくて"V"は、テロリストから、真の革命家に。

Vフォー・ヴェンデッタ

映像もスタイリッシュですし、ストーリ展開も緻密です。
あまり激しいアクションシーンはなく、落ち着いた雰囲気で展開するのですが、なぜか飽きることはありませんでした。
ミュージカルや舞台でもイケる口かなと。

そういう意味では、ちょっと「オペラ座の怪人」が入っていないとも言い切れない感じですね。
posted at 2006/04/25 13:26:46
lastupdate at 2006/09/17 21:40:15
修正
 
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