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2006/05/10
一回目の波
物事を考えるときには、「ポジション」が分かるととても良い。
という事がありますよね。

つまり「何について考えているのか、どこを考えているのかを全体俯瞰的にポジションとして理解している」ことが理解を深めたり、問題を明瞭にするために重要だと、そう思うんですよね。

全体を俯瞰的に捉えるには、ある程度の知識を必要としますが、ただ単に知識を蓄積しただけでは無理。
分析というか、「自分なりの捉え方」を確立することが必要なんですよね。

万人に共通しているかは別として、Fe+は基本的に「あ!何となく全体像見えた」という瞬間が来るときがはっきり認識できます。
それまでは、結構辛いんですよね。

とにかく分からなくても部分的な知識や情報を詰め込む。そして反復する。
そうすると、ある一定量を超えると「はっ!」と気づくことがある。
その後は、自分の頭の中に全体俯瞰図のようなモノが出来上がるので、どこにフォーカスした内容なのか、どこを考えているのかが分かるようになり、急速にスキルや知識が向上します。

例えるならば、「鍋」みたいなものですね。
肉や野菜、豆腐などを鍋に投入してもいきなり完成しません。
煮込む必要があります。
グツグツと煮込むと、やがて鍋が出来上がります。
プロセス的には、鍋の作り方と同じなんですよね。

その瞬間が自分パラダイムシフトな訳です。

最近、ようやく実感できる瞬間がやってきました。
何か?というと「MBA概略全体俯瞰図」が出来てきたんですね。
まだ構造的な側面のみで、時間軸等は非常に脆弱で、練り込みも甘いですが、今後の学習の一助となりそうです。

きっかけは経営戦略の教科書でもある「経営戦略の論理」という本と、「企業戦略論」の二冊。
この2つは基本的に経営戦略という内容を扱っているため、企業という組織体を取り巻く環境をあらゆる面から分析、紹介しています。

そこで語られる内容は、実はMBAとして必要な知識、言い換えるとビジネススクールで学ぶ領域の全てを包括しているんですね。

つまり、企業という組織体を中心に内部環境、外部環境と分類し、その環境内の構成要素を抽出すると、ビジネススクールで学ぶ領域は全て、どこかに属することになります。

先述の「経営戦略の論理」では、戦略を適合させる領域を「外部環境、内部環境(インターフェース環境)と分類しています。
つまり経営戦略とは、「これらの環境に含まれる要因を分析することにより戦略を立案することだ」という事が読みとれます。

またマーケティングの場合には、基本的には「外部環境」の分析です。
顧客や、マーケット、競合などは全て企業をとりまく外部環境。
マーケティング戦略となると、内部環境にも言及するので、「外部環境と内部環境」が対象。
財務会計や管理会計は、「内部環境における、資源の財務資本に関すること」
経営組織論は、「内部環境における、資源の組織資本に関すること」
ミクロ経済、マクロ経済も「外部環境に関すること」

PPMは「外部環境の分析法」。
PLCも「外部環境の分析」。
Five Forcesも「外部環境の業界分析」
これら分析手法も「どの領域を分析しようとして考え出されたものか?」を全体俯瞰的に捉えることができるようになってきました。

これは自分にとっては非常に大きな収穫です。
つまり、何かを考える時の大きな拠り所を手に入れることが出来た気がしています。

MBSで学び始めてからの一回目のパラダイムシフトです。
posted at 2006/05/10 9:42:26
lastupdate at 2006/05/10 9:42:26
修正
 
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