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2006/05/09
変な会議
今日、会社で不毛かつ変な打ち合わせに延々と参加させられました。
どうも、ウチの上司はCC(Critical Chain)がお気に入りのようで。

CCをPMに適用したCCPM(Critical Chain Project Management)を実践しようと躍起になっております。

ゴールドラットちゃんの「クリティカルチェーン」とか「ザ・ゴール」とか読んだけどさぁ。
何というか・・・元々は物質的な生産財を扱う理論のような気がするのよねぇ。

マネジメントは「何を管理したいのか」によって手法が変わるんだと思うんです。
更に言うと、プロセスに依存する気がするんですよね。
プロセスは当然、「作り出すもの」によって変わる訳で。
って考えれば何が「主」で、何が「従」なのかは自明な筈。

確かにマネジメントからプロセスを決めるという戦略的な考えもあることは理解しているつもりです。
しかし、この場合にはマネジメント範囲がでかく(企業や事業レベル)なるんでしょうね。

PM手法が、どんな業界、どんな生産、どんな組織、どんなスコープにも適用できるような普遍的なものであれば誰も苦労しないわけで、だからこそ、世の中の「賢い人々」は一生懸命にドメインに特化したマネジメント手法を作り出すことに心血を注いでいる訳だし、とそう思う訳です。
(確かに、「普遍的っぽいもの」としてPMBOKがありますけど、カスタマイズ前提だし。)

PM手法を取り入れようとする姿勢自体は、むしろアクティブな姿として評価したいのですが、マネジメントはあくまでもマネジメント。
管理対象があってこその、管理な訳です。

そういう意味で、現状を分析して、本当に管理「だけ」が問題なのか?

という思考過程を踏めば、「管理以前の問題」が山積していることにも気付くはず。
だから、本当はそれが問題の本質である可能性が大きい。
それを「意図的に避けている」のか、「本当に気付いていないのか」?
私見では、前者のような気がしてなりません。

まぁ、100000歩譲って、あえて本質を無視して「管理視点」でコトに臨んだとしても、ミーハー根性というか、エセMBA的発想法というか、実績がなく、「別ドメインのPM手法」をまるで「銀の弾丸」のように重宝して、いきなり実戦投入するのが理解できないんです。

ちなみに、作っているものはソフトウェアなんです。

ということは、「ソフトウェア開発」というドメインに適した管理手法ってものがある訳で、なぜそれを選択しないんだと。
しかも、先述の通り、管理手法はプロセスに依存する(とFe+は思う)ので、やはり「管理以前の問題」として開発プロセスの問題を解決して、それから管理手法を開発プロセスに合わせた形で考える。
というのが、本来の解決方法に近いんだと思うんです。

なんのために「見える化しよう」とか言ってるんだろ、あの人達。

あと、ちなみに管理手法は「管理者が管理するための道具」であり、「現場で働いている人達の道具」ではないことを明記しておきましょう。
だから、延々とCCPMの話を現場の人にしたり、管理手法を意図的に分からせる必要はないと思いますよ。

ホントに何がしたいんだろ?
posted at 2006/05/10 0:17:13
lastupdate at 2006/05/10 1:10:04
修正
 
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