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2005/06/05
電車男
映画「電車男」鑑賞

電車男

「2ちゃんねる」も小説もコミックも一切見ておらず、予備知識一切なしでの鑑賞です。
なので実話や、小説と比較してどれだけ忠実なのかは知りませんが。

さて、素直な感想です。

面白かったです。

主人公「電車男」を演じる山田孝之君。さすがです。
彼は本当に演技力が冴えています。
どんな役柄でもこなしてしまうだけの力量がありますね。

それにしても恋愛ストーリとしてはウケる要素満載ですね「電車男」。

Fe+が好きな漫画家の山田玲司先生代表作「Bバージン」のようなストーリだなと思いました。

電車男

Bバージンは、カメヲタクだった主人公の「秋」が、高校生の時に一目惚れした「ユイ」のために、「カメヲタク」を捨て、ブランドで身を固め、おしゃれに変身し、女性の思い描く理想像の男性を演じることで、「ユイ」に振り向いて貰おうと頑張る1人の青年の物語です。

最初は、所謂「チャラ男」を演じている訳なんですが、「1人の女性のために、本当の自分を隠している」という状況に耐えられなくなり、後半では、「カメヲタク」という本性を「ユイ」に晒し、本当の自分をさらけ出し、そして自らの「ヲタ能力」を昇華させる人間ドラマでもありました。

「電車男」も結局、色々な人達からアドバイスを受け、「ヲタ」を隠していたような気がするのですが、最後には、「彼自身の素直な姿」を晒しましたね。

Fe+的には、おしゃれな服を着て、髪を切り、「ヲタ」の匂いを消し去った姿よりも、最後にアキバで「百式」のTシャツを着て、泣きじゃくる「電車男」の方がカッコイイと感じました。
山田孝之君が、元々カッコイイという側面もあるのですが。

映画的な演出で、現実とは全く異なっているとは思うのですが、かっこよさの本質はそこかなと思うのです。

つまり、異性は別に「その人の姿格好なんて、最終的にはどうでもいい」と思っているもので、「弱さや、脆さなど、ある意味、人間くささ」に共感し、惹かれるのではないかと思います。

恋愛に発展する課程において、確かに外見は重要な要素かも知れません。
しかし、本当に大切なのは

自分らしさ、ユニークさ

なんだと思うんです。
つまり中身ですね。

中身が伴わなければ、外見は飾りでしかありません。

理系の大学出身者なら賛同して頂けると思うのですが、教室に「電車男」に出てきたような格好をしている人は

ゴロゴロして

ます。
現にFe+も学生時代、「ヲタ系ファッションの人」一杯いました。
でも、それは個性だったんだなと思うようになりました。

「電車男」は「エルメスさん」を好きになったから、「自らの外見を変えようと、内面が変化」した結果、外見が変わったんだと、Fe+は思っています。

電車男

つまり、「他人が変えたのではなく、自分自身が変えようとした」から変わったんですね。
これが、「殻を破る」という事なんじゃないでしょうか。

今まで、居心地の良かったストーリから抜け出して、違うストーリへと飛び込む勇気。
これって、もの凄く精神的なエネルギーを消費する筈なんですよ。

だって、今までの「自分を否定する行為」でもあるんですから、その呪縛や、正当性から抜け出せないのが普通だから。

内面と外面は相互作用があり、外見は内面の表現形である。
そんな気もします。

電車男がヒットした要因は、

国民総ヲタ化

を邁進している我が男性陣の支持に寄るところが大きいのかなと思います。
とにかく、実話としては「恐ろしく出来た話」です。

これはウケる筈です。
あまり期待はしていませんでしたが、1人の若者が成長してゆく姿が凝縮されていて面白かったと思います。

ドラマも期待しよっと。
posted at 2005/06/06 1:12:00
lastupdate at 2005/11/02 10:46:45
修正
 
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