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2005/04/01
報酬系
♪ほうしゅうけい〜、ほうしゅうけい〜、あ〜みのしき〜

・・・違うって。

「報酬系って何?」って感じ?
マウス実験で発見された、「死ぬほど快感な感覚」なんだって。

マウスの脳の数カ所に電極を刺して、電極から電気刺激を出せるようにした機械を、

マウス自身

に押せるように、檻の中に装置を入れておく。

そうすると、マウスにとって「押したがらないスイッチ」と「押したがるスイッチ」が存在するんだそうだ。

「押したがらないスイッチ」は、マウスとして「嫌な感覚」を起こすので押したたがらない。

「押したがるスイッチ」は、マウスとして「快・感」なのでよく押す。

そんな中で、「一回押しちゃったら最後、死ぬまで押し続けちゃう」というすんごい

「超・快・感」

な場所があるらしい。

マウスはそのスイッチを一度押しちゃったらもう、死ぬまで押す。

水も飲まない。食事もしない。もう死ぬまで。
超絶快感に包まれて死んじゃう。

そんな場所を「報酬系」と呼ぶらしい。

こんな「報酬系」を利用した、生体リモートコントロールの論文が発表されたのが4年前くらいらしい。

マウスの脳に「報酬系」を刺激する電極と、左右のヒゲの感覚を受け取る位置に電極を刺し、

今度は、ヒトがその電極を操作する。

そうすると・・・

「右ヒゲ刺激」→「マウス右へ」
「報酬系刺激」→「マウス超・快・感」
「左ヒゲ刺激」→「マウス左へ」
「報酬系刺激」→「マウス超・快・感」
・・・

ってなかんじで、「生きているマウス」を人間が自由に操ることが出来る。

ここで議論された点が2つほど。
論じたい事と違うのでさらっと流すけど、

「生物を操るという倫理的な問題」

「生物と機械(コンピュータ)との違いという哲学的な問題」

(自由意志を持つ事が「生物」の特徴とするのならば、先ほどの「マウス」には本当に自由意志があるのか?という点)

話を戻すと、

マウスは「報酬系」への刺激というきっかけで動いている。

つまり、

「報酬系ドリブン」

なんだよね。

この「報酬系ドリブンしているマウス」は、高いところでも、えさがいっぱい落ちているところも、水が飲める場所も、坂が急なところも、「報酬」が欲しくて、目もくれずに歩く。

つまり、マウスにとっては、「報酬」こそが自己の行動を決定する(強制する)唯一の事柄になっちゃっている。

んで本題。

ヒトも基本的にはマウスと同じ「報酬系」がある。

だからって脳に電極刺して、「死ぬまで仕事しろ」っていうのはあまりにも倫理的に問題ありまくり。

じゃあ、倫理的に問題がない「報酬系」って何だろう?

「成果に報いること」

なんじゃないかな?
つまり、「良いことをしたら褒めてあげる」ってこと。

それによって

「その人のアイデンティティを確立させてあげる」ことかと。

これが、ヒトという種の効率的な「報酬系」の刺激方法だと思うのだ。
posted at 2005/04/01 14:02:57
lastupdate at 2005/04/01 14:03:55
修正
 
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