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2005/03/27
アビエイター
映画「アビエイター」鑑賞

アビエイター

大富豪ハワード・ヒューズの半生を描いたレオ様主演の「アビエイター」観てきましたよ。

・・・うーん。
どう評価してよいものやら・・・。

確かにレオ様は凄いです。迫真の演技です。
体当たりの演技は目を見張るものがありました。

なんですけど、何故かあまり面白くないというか何というか・・・

恐らく、ハワード・ヒューズという「人物そのもの」にあまり感情移入する余地がないからだと思うんですよね。

若くして巨万の遺産を相続し、潔癖性で気まぐれ、よく言えば強烈な個性とリーダシップ、悪く言えば独裁的でワガママ。

航空機に関する知識や、独創性、先見性など、非凡な才能を備えてはいるのに、どこか心に問題を抱えている雰囲気から危うさと脆さを滲ませるハワード・ヒューズという人物。

要約しちゃうと、

「若くして遺産を相続し、受け継いだ会社を放り出して、自分の趣味に巨額の金を湯水の如く注ぎ込んでいる放蕩息子」って感じでしょうか。

確かに彼の航空機にかける情熱にはただならぬものを感じます。

海外線を既得権益にしたいパンナム航空と癒着議員を敵に回して、自身が買収した航空会社TWAが海外線に参入するために、様々な妨害工作にも耐えて乗り越えようとします。

時には自分自身がデザインした偵察機にテストパイロットとして乗り込み、墜落して大怪我を負うなど、彼の人生は破天荒そのもの。

巨額の資金を投入した「地獄の天使」という映画を制作して、「将来は映画監督になって映画を撮り、航空機のパイロットになる」という自身の夢を全て叶えます。

アビエイター

これが「本人」らしいです

彼は30代くらいから、いわゆる「潔癖性」がエスカレートしていったらしく、常に何かに触れるときには「ティッシュ」を6枚〜15枚くらい使用しなければ何も出来ない状態。
(強迫神経症というらしいです)

そんな彼の晩年はやせ衰え、ガリガリだったそうです。
かつて若い頃には金髪でハンサムなナイスガイだったハワード・ヒューズ。
晩年は20年近く人前に姿を表さなかった事から、遺体は見分けもつかないほど変わり果てた姿で、誰も「ハワード・ヒューズ」と判別できなかったそうです。

こんな波瀾万丈な人生の主人公をレオ様は良く演じていたと思います。

ただ残念なのは、1人の人物としてはスケールのデカイ話なのですが、
万人ウケする人物像かと問われると、

ちょっと微妙〜

って感じです。

次回作も頑張ってねレオ様。
posted at 2005/03/28 2:01:25
lastupdate at 2005/11/04 8:34:12
修正
 
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