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hHandleName = Fe+;
某メーカ勤務の怪しい会社員。
40代に突入しても不惑の域に達しない。
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40代に突入しても不惑の域に達しない。
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2006/07/29
組織デザイン
経営組織論のレポートを内容を一気掲載。
それなりにアカデミックに書く必要があったので多少難しい書き方をしていますが。
結局主張したいことはシンプルです。
ってことですね。
これはあくまでもFe+の考え。
合っている保証は何もありまへ〜ん。
課題:「これからの組織はどのようにデザインされるべきか」
これからの組織は、ある統一された意識を形成、共有するシンボル的なものにより、動機付けを行うことを重要視する。
そして役割(ロール)を活用してデザインされるべきであると考える。
この際、コンテンジェンシー理論で述べられる環境との適合性も考慮する必要があるが、これは上述のシンボル的なものによる動機付けや、ロールを用いた組織形成よりもプライオリティを下げて考えたい。
私としては組織をデザインする上で、従来の機能主義的な考え方も考慮しつつ、シンボリックアプローチ、心理学的アプローチを前面に押し出したデザイン方法を支持したい。
企業が組織に求める要件は、戦略を実現するための道具としての側面である。
組織は有限の経営資源を効率的に運用して、利益を創出するための機能的な人間集団と捉えることが出来る。
この場合、如何にしてパフォーマンスを向上させるかが最も重要であり、基本的には全ての施策はこの命題を解決するために存在していると考えても良い。
「組織はある共通の目的を達成するための手段として、その目的を共有する個人によって形成される協働体である。それ故、組織は目的を達成する機能的構成体であるとともに、人間によって構成される社会的構成体として同時に存在することになる。」(高橋、2006、P.122より引用)で述べられているように、組織には機能的側面と、社会的側面の二面性を持ち合わせている。
上記シンボリックアプローチや、ロールによる心理的効果は後者の社会的側面にフォーカスしたアプローチであると考える。
次に、経営と組織の関係性を考察する。
戦略が所与であるのか、組織が所与であるのか、2つの状態を考えることができる。
戦略が所与である場合には、組織は戦略を最も高いパフォーマンスで実行するためにデザインされる機会を得ることができる。
組織が所与であり、戦略は所与の組織で実行することが決定している場合には、戦略に適合した組織デザインを行う機会や範囲は、相対的に前者より小さくなる。
「組織デザインとは、組織が当面の状況において有効に機能するように、環境、目標・戦略、組織の構成要素間に一貫性、適合性を意図的につくりだすこと」(高橋、2006、P.191より抜粋)と考えると、デザインの自由度の大小は問題ではない。
デザインによりもたらされる構成要素間の一貫性、適合性を社会的な側面からつくり出すことが可能であれば、組織デザインを十分に行うことが出来ると私は考える。
組織における経済人モデルと社会人モデルの存在を発見したホーソン実験は、インフォーマル組織がパフォーマンスに与える影響の大きさを発見した。
タビストック人間関係研究所がイギリス石炭炭鉱、織物会社で行なった実証研究において、人間関係が機械的な別システムにより代替不可能な特性を持っている事などが明らかになった。
これらに共通して言えることは、人間の価値観やアイデンティティに通ずる精神的な一体感を想起させる事が組織パフォーマンスにとって最も大切なことではないかと考察できる点にある。
組織に属する人間のQOL(Quality of Life)にフォーカスしたアプローチが直接的、間接的にも組織パフォーマンスを向上させ得る最も効果的な方法ではないだろうか。
最後に組織の階層、統制、命令系統に対する独自のパースペクティブを述べたいと思う。
1971年にアメリカ、スタンフォード大学で行われた「監獄実験」でも明らかになった、組織における役割(ロール)が、人格をも変えうる強大な影響力を持っている点。
エール大学のミルグラム教授が実施した合法的権威からの命令による人間の行動調査から公式的な権威が人間の行動様式を変化させる要因となることが明らかになった点。
上記2例は対象となる人間の価値観を破壊、矯正しうる力を持っている。
組織デザインにおいて、公式的役割(権威)はシンボリック・アプローチと併用することで効果を発揮するのではないかと考えている。
共有された文化や価値により動機付けが行われ、公式的な役割設定がよりそれを補う。
このような組織デザインは、機能主義的な側面から組織を捉える二元論的発想ではなく、多元論的に捉える事を重視している。
今後の組織デザインはこのように多義的におこなれるべきであると考える。
引用文献
高橋正泰(2006)『増補版組織シンボリズム』同文舘出版
明治大学経営学研究会編(2006)『経営学への扉第三版』白桃書房
それなりにアカデミックに書く必要があったので多少難しい書き方をしていますが。
結局主張したいことはシンプルです。
組織で働く人の「気持ち」や「心」を大切にして、それを一致させ得る「何か」をデザイン時に考慮しようね。
階層や、命令系統を重視するより、役割(ロール)を大切にしてデザインしようね。
そして、これらは組織のシステムとしての性能を追求するよりも全然大事だよ。
ってことですね。
これはあくまでもFe+の考え。
合っている保証は何もありまへ〜ん。
課題:「これからの組織はどのようにデザインされるべきか」
これからの組織は、ある統一された意識を形成、共有するシンボル的なものにより、動機付けを行うことを重要視する。
そして役割(ロール)を活用してデザインされるべきであると考える。
この際、コンテンジェンシー理論で述べられる環境との適合性も考慮する必要があるが、これは上述のシンボル的なものによる動機付けや、ロールを用いた組織形成よりもプライオリティを下げて考えたい。
私としては組織をデザインする上で、従来の機能主義的な考え方も考慮しつつ、シンボリックアプローチ、心理学的アプローチを前面に押し出したデザイン方法を支持したい。
企業が組織に求める要件は、戦略を実現するための道具としての側面である。
組織は有限の経営資源を効率的に運用して、利益を創出するための機能的な人間集団と捉えることが出来る。
この場合、如何にしてパフォーマンスを向上させるかが最も重要であり、基本的には全ての施策はこの命題を解決するために存在していると考えても良い。
「組織はある共通の目的を達成するための手段として、その目的を共有する個人によって形成される協働体である。それ故、組織は目的を達成する機能的構成体であるとともに、人間によって構成される社会的構成体として同時に存在することになる。」(高橋、2006、P.122より引用)で述べられているように、組織には機能的側面と、社会的側面の二面性を持ち合わせている。
上記シンボリックアプローチや、ロールによる心理的効果は後者の社会的側面にフォーカスしたアプローチであると考える。
次に、経営と組織の関係性を考察する。
戦略が所与であるのか、組織が所与であるのか、2つの状態を考えることができる。
戦略が所与である場合には、組織は戦略を最も高いパフォーマンスで実行するためにデザインされる機会を得ることができる。
組織が所与であり、戦略は所与の組織で実行することが決定している場合には、戦略に適合した組織デザインを行う機会や範囲は、相対的に前者より小さくなる。
「組織デザインとは、組織が当面の状況において有効に機能するように、環境、目標・戦略、組織の構成要素間に一貫性、適合性を意図的につくりだすこと」(高橋、2006、P.191より抜粋)と考えると、デザインの自由度の大小は問題ではない。
デザインによりもたらされる構成要素間の一貫性、適合性を社会的な側面からつくり出すことが可能であれば、組織デザインを十分に行うことが出来ると私は考える。
組織における経済人モデルと社会人モデルの存在を発見したホーソン実験は、インフォーマル組織がパフォーマンスに与える影響の大きさを発見した。
タビストック人間関係研究所がイギリス石炭炭鉱、織物会社で行なった実証研究において、人間関係が機械的な別システムにより代替不可能な特性を持っている事などが明らかになった。
これらに共通して言えることは、人間の価値観やアイデンティティに通ずる精神的な一体感を想起させる事が組織パフォーマンスにとって最も大切なことではないかと考察できる点にある。
組織に属する人間のQOL(Quality of Life)にフォーカスしたアプローチが直接的、間接的にも組織パフォーマンスを向上させ得る最も効果的な方法ではないだろうか。
最後に組織の階層、統制、命令系統に対する独自のパースペクティブを述べたいと思う。
1971年にアメリカ、スタンフォード大学で行われた「監獄実験」でも明らかになった、組織における役割(ロール)が、人格をも変えうる強大な影響力を持っている点。
エール大学のミルグラム教授が実施した合法的権威からの命令による人間の行動調査から公式的な権威が人間の行動様式を変化させる要因となることが明らかになった点。
上記2例は対象となる人間の価値観を破壊、矯正しうる力を持っている。
組織デザインにおいて、公式的役割(権威)はシンボリック・アプローチと併用することで効果を発揮するのではないかと考えている。
共有された文化や価値により動機付けが行われ、公式的な役割設定がよりそれを補う。
このような組織デザインは、機能主義的な側面から組織を捉える二元論的発想ではなく、多元論的に捉える事を重視している。
今後の組織デザインはこのように多義的におこなれるべきであると考える。
引用文献
高橋正泰(2006)『増補版組織シンボリズム』同文舘出版
明治大学経営学研究会編(2006)『経営学への扉第三版』白桃書房
posted at 2006/07/29 14:34:05
lastupdate at 2006/07/29 14:34:21
【修正】
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