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2009/02/16
ソフトウェアの原価
ソフトウェアの開発には意外とお金がかからない。
PCとコンパイラとリンカとテキストエデッタさえあればなんとかなる。
その程度。
でも実際にはお金がかかる。

つまり、上記のコストはインフラ整備のみで、実際にその環境でソフトウェアを「製造」しなくては意味がない。
工場建てただけの状態みたいなものですね。
極論すればソフトウェアの原価は「霞」なんです。実体のないものが原価で、それに対価を支払っているんです。

ソフトウェアの原価って?
物質的な質感もなければ目に見えるものでもない不思議な製品。
それがソフトウェア。

形がなくても形がある。
質的なものがなくても質的なものがある。
そいういうものに対価を支払って使う。

製造原価っていうと、原料費や部品代、燃料費などが挙げられるがソフトウェアにはそれがほとんどない。
つまり「人間の脳みそが考えた何か」が原材料であり、それが原価の大半なんですよね。
時に原材料は紙面上の文章に化けたり、ソースコードに化けたり、モデルなどの図形に化けたり。
でも最終的には「何か動くもの」になる。

科学とは「計測可能、検証可能、観察可能、再現可能」という性質を備えることが大前提の学問である。

車を作る、飛行機を作る。
テレビを作る。
なーんでもいいんですが所謂「商品、製品」といわれるものは悉く、この自然科学の原理原則が成立した世界で作られるものですが・・・ソフトウェアにはそれが思いの外ない。
でも製品として市場に流通できる類まれなる不思議な製品なんだと感じます。

原材料が「人間の脳みそが考えた何か」で物理法則の適用範囲外。
(もちろんPC上で動作するので、電気、電子工学的な物理法則には従いますが)
科学的なのか疑ってしまうほどの特性を備えています。

極端な話、芸術や美術に通じる?
哲学、形而上学に通じる?
とも思えてしまう。
とっても、とっても変な工業製品。

一般的に製品の品質を確保するには計測が基本。
品質基準からの差を検出して統計的な手法を用いて品質を保証する。
1mmの誤差、僞=1.0の色差・・・・なんでもいいんですけど、計測可能な「何か」を計測して処理する。

ソフトウェアは?
自然科学的な計測方法では計測できないんじゃないかな?
ということは数学的な計測しかできない。
関数内の分岐数から複雑度を求めたり、経路数から網羅率を計算したり。
試験は基本的に数学的。
(入力に対する出力を計測するだけだし、結局y=f(x)だよね)

製品そのものを触れたり、回したり、裏返したり、叩いたり、物理的な検査はできない。
作りやすいけど、検査しにくい。
それがソフトウェアの性質。

だから作り方にも一定の正解がないし、つくる手順にも正解がない。
物理法則が適用される世界では、柱を立てずに屋根から家を組み上げる大工はいない。
でもソフトウェアではできちゃう。
なんでもありにしようと思うと、とことん何でもできちゃう。
そんな特性を持ったものを検査しようって言うんだから。
ソフトウェアの原価ってやつは雲をつかむようなもの、霞みたいなもの。
霞からできたものが役に立つ「何か」になる。
悪い冗談に付き合っているようなものですが、それが面白いんだよね。これが。
posted at 2009/02/21 2:26:22
lastupdate at 2009/02/21 2:35:09
修正
 
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