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某メーカ勤務の怪しい会社員。
40代に突入しても不惑の域に達しない。
某メーカ勤務の怪しい会社員。
40代に突入しても不惑の域に達しない。
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2008/05/12
鯛
[Fe+の外部記憶]
塔和子。
ハンセン氏病で隔離された詩人。
背筋が寒くなった詩。
ハンセン氏病で隔離された詩人。
背筋が寒くなった詩。
それは塔和子詩集より
生き作りの鯛
ぴいんと
いせいよく尾鰭を上げて
祝いのテーブルの上で
悠然と在りながら
その身は
切られ
切られて
ぴくぴくと痛んでいる
人々は笑いさざめきながら
美しい手で
ひと切れ ひと切れ
それを口へはこんでいる
やがて
宴が終わるころ
すっかり身をそがれた鯛は
すべての痛みから
解放されて
ぎらりと光る目玉と
清々しい白い骨だけになり
人々の関心の外で
ほんとうに鯛であることの孤独を
生きはじめる
posted at 2008/05/12 0:24:40
lastupdate at 2008/05/12 0:24:40
【修正】
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